春はどちらかというと雨がちで、気温は平年並。夏も気温は平均的だったが、大変乾燥していた。収穫は強い日差しに恵まれ、良い条件で進められた。
カベルネ・ソーヴィニヨン57%、メルロー43%
春の到来は遅れたが、開花時期の気象は良好。夏は非常に乾燥しており、収穫2週間前の雷雨が、葡萄を完熟へと導く恵みの雨となった。収穫期の気象条件は、十分に暑く乾燥し申し分なかった。
カベルネ・ソーヴィニヨン57%、メルロー43%
春は平年並の気温で、湿度がやや高かった。ベト病の危険が高まり、必要に応じ念入りに薬剤散布を行った。夏は大変乾燥し、9月の初めと終わりに少量の雨が降った。収穫期の気候は、非常に暑く乾燥して完璧だった。
カベルネ・ソーヴィニヨン59%、メルロー41%
この年に、プティ・ヴェルドが植えられた。
例年にない気象条件だった。4月は冷涼で湿気が多かったが、5月は異常に暑かった。7月の気温は平年より高く、8月、9月も同様であったが、夜は涼しかった。この気象条件が葡萄の成熟を早めた。多くの収穫者たちが収穫の間に日射病にかかったことを覚えている。
カベルネ・ソーヴィニヨン55%、メルロー45%
4月は湿気が多く、やや冷涼だった。夏の収穫期まで乾燥は続いた。やっと雨が降ったのは9月22日、そして収穫後。気温は例年より高めだった。若い学生の収穫者たちが水着で収穫を行うほど、日差しが特に強かった。
カベルネ・ソーヴィニヨン44%、メルロー44%、プティ・ヴェルド12%
早い萌芽と5月の暑さ、そして7月の暑さは忘れがたい。8月は間を置いて定期的に降雨があり、葡萄は例年より早い時期に一気に色付いた。メルローの収穫期に雨が降ったが、健全な状態で収穫出来た。その後に戻った好天が、カベルネ・ソーヴィニヨンの熟成を完了させた。
カベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロー31%、プティ・ヴェルド9%
春は暑く乾燥し、夏は猛暑で乾燥した。8月には少し恵みの雨が降った。メルローは素晴らしい気象条件下で収穫され、カベルネ・ソーヴィニヨンも乾燥した気候の恩典を受けた。
カベルネ・ソーヴィニヨン44%、メルロー43%、プティ・ヴェルド13%
春は1989年、1990年以上に暑くて乾燥していた。夏は大変暑く乾燥していたが、幾度か雷雨が通過したことで、メルローは少し結実不良となった。これはまさしく自然な摘果だった。そして、8月26日から9月19日まで続いた快晴が、このヴィンテージをひときわ際立たせた。
カベルネ・ソーヴィニヨン57%、メルロー36%、プティ・ヴェルド7%
春の萌芽は早かった。4月は暑くて乾燥していた。5月は寒く雨がちで、メルローは結実不良となった。97年のヴィンネクスポは雨模様だった。摘房の際、灰色カビ病に罹った房は取り除かれた。カベルネ・ソーヴィニョンの色付き開始は不均質。8月は熱帯性で、収穫期間の天候は申し分なかった。
カベルネ・ソーヴィニヨン50%、メルロー33%、プティ・ヴェルド17%
早い萌芽。4月は雨が多く温暖だったが、その後、大西洋低気圧が連続して通過したため、気候は荒れ模様となった。6月はコントラストのはっきりした気象であったが、好天。にわか雨の降る中、サッカー・ワールドカップの第一試合が行われたのに対し、第二試合が開催された時は38度の猛暑だった。7月は冷涼で大変乾燥していた。9月初旬は湿気が高かったが、9月16日に高気圧が戻り良好な気象条件で葡萄は完熟した。
カベルネ・ソーヴィニヨン65%、メルロー28%、プティ・ヴェルド7%
春の天候は、多くの雨と日照で移り変わりが激しかった。葡萄畑では、べと病対策に二重の用心を払った。開花は均一で、一斉に進んだ。夏は好天が続き、過去30年の平均より乾燥した。
カベルネ・ソーヴィニヨン76%、メルロー24%
早い萌芽。5月からの晴天が、まとまった早い開花を促した。葡萄の色付き開始は不均一。日中の気温は高めで、夜間は冷涼。9月の晴天が葡萄の成熟を完成させた。収穫期間中の天候は良好。プティ・ヴェルドの成熟に良く適した年だった。
カベルネ・ソーヴィニョン62%、メルロー27%、プティ・ヴェルド11%
春の気象データは平均すると例年と変わらないが、変化が激しかった。メルローの花ぶるいが深刻。7月、8月とも涼しかったが、乾燥した7月に対し、8月には雨天が続いた。9月と収穫期間は日照に恵まれた。葡萄の糖度は例外的に高め。全ての葡萄品種において色付きが良くタンニンも豊か。長期保存に適したヴィンテージ。
カベルネ・ソーヴィニヨン54%、メルロー33%、プティ・ヴェルド13%
変動的な5月の後、6月から8月まで続いた猛暑によって、葡萄は通常より早めに色付き始める。9月になると恵みの小雨が降り、葡萄は酸度を保ったままたまま素晴らしい気象条件下で熟した。
カベルネ・ソーヴィニョン57%、メルロー33%、プティ・ヴェルド10%
6月は大変乾燥し、どちらかというと暑かった。この気候が例外的に良好な開花を促した。夏は乾燥した7月、9月と、雨が多かった8月が対照をなしていた。収穫期間中の降水量は110mmと雨がちであった。2004年は、過去20年間において、最も収量の多いヴィンテージとみなされている。
カベルネ・ソーヴィニョン54%、メルロー36%、プティ・ヴェルド10%
2005年の気象は、乾燥、日照時間の長さ、昼夜の気温差の3つの言葉に要約される。平年のジロンド県の年間降水量は900mm。2005年は、年初より400mmしか降らなかった。つまり、この年はそれ程乾燥していた!このヴィンテージは気象条件が例外的に秀逸だった年として、葡萄栽培者たちの記憶に残り続けるだろう。
カベルネ・ソーヴィニョン46%、メルロー45%、プティ・ヴェルド9%
2006年は極端な気象条件によって特徴づけられた驚くべき年。この年は、全般的に非常に暑く乾燥した。特に7月は猛暑となったが、大変規則的でうまく分配された降雨によって、葡萄の樹は上手く凌げた。
カベルネ・ソーヴィニョン59%、メルロー41%
このヴィンテージは、冷涼な夏に加えて、春と初夏の雨量の多さが特徴的だ。9月になって太陽が再び顔を出したおかげで、葡萄は成熟した。収穫期間は長かった。
カベルネ・ソーヴィニョン68%、メルロー25%、プティ・ヴェルド7%
雨量の多さと、例年の同時期に比べて冷涼な気温が際立った春だった。7月は暑くて乾燥したが猛暑ではなかった。8月になると雨と涼しさが戻ってきた。9月中旬に、ようやくこの年もまたボルドー・ミラクルが起こった。連日の暑さが葡萄の成熟を促し、房を乾かしたが、日照りによる日焼けは避けられた。夜間の涼しさがポリフェノールの熟成を入念に行った。
カベルネ・ソーヴィニョン72%、メルロー26%、プティ・ヴェルド2%
8月、9月、10月は、素晴らしい気象条件だった。さらに、9月下旬から10月上旬にかけては、年間を通して最高の気候となり、パーフェクトな収穫を迎えることが出来た。
カベルネ・ソーヴィニョン73%、メルロー27%。 プティ・ヴェルドはブレンドされていない。
乾燥と涼しさが特徴となった気候。特に収穫期前に続いた乾燥のため、葡萄樹の成長サイクルが遅れ、平年より遅い収穫となった。
カベルネ・ソーヴィニョン75%、メルロー25%
4月、5月の暑さと乾燥に特徴づけられる例外的な気候だった。6月、7月、8月は、大変暑い日と雨模様の日が交互にあって、より《海洋性》となった。9月には、過去数年間続いた温暖な気候が戻ってきた。
カベルネ・ソーヴィニョン62%、メルロー32%、プティ・ヴェルド6%
4月と6月は冷涼で湿気が多く、7月も引き続き冷涼、8月は大変乾燥し気温も高めという例外的な気候だった。9月と10月は、ボルドーが海洋性の温暖で不安定な地域であることを思い起こさせる気候となった。
カベルネ・ソーヴィニョン67%、メルロー30%、プティ・ヴェルド3%
春はこれまでにない程寒くて湿度が高く、5月、6月には200mm以上の雨量を記録した。7月は大変暑く8月は大変乾燥し、9月15日までこの気候は続いた。9月の終わり頃に熱帯性気候が定着し、収穫の開始を促した。
カベルネ・ソーヴィニョン75%、メルロー21%、プティ・ヴェルド4%
暖冬と3月の好天で平年より一週間早い萌芽。その後5月の低温で開花は平年並み。
6月前半の天候不順でメルロで一部結実不良発生。カベルネの開花は天候に恵まれる。7/17に39℃の熱波があったが、6月末から8月まで全般的に低温が継続。
8月末から9月末と一ヶ月以上に亘り夏のような好天が継続。雨は僅か2日のみで気温は平年比+2℃。
収穫期
メルロは9/29に本格的な収穫開始。10月に入っても好天が継続したのでカベルネは完熟を待ち10/7に開始。23日間かけて、完熟したピンポイントでの収穫を行い10/17に終了。
カベルネ・ソーヴィニョン76%
メルロー18%
プティ・ヴェルド6%
1-3月と平年を下回る寒い冬で萌芽は一週間程度遅れる。4月は25℃を超える日が5日と暖かくなる。
6/13-7月末の降水量は僅か15mmと砂漠並みの乾燥。その間40℃近い熱波が何度も襲うも、夜温は下がり理想的な夏。
8月は比較的多雨。
9月上旬は好天が続いたが、9/12-18の約一週間、強いにわか雨含む天候不順が継続。その後好天が戻る。
メルロは9月下旬の好天下で終了。
カベルネ開始の10月上旬よりに5日連続の雨となるも、夏の乾燥で果皮が厚く玉割れはせず。
収穫のペースを上げ10/12にカベルネの収穫終了。
カベルネ・ソーヴィニョン75%
メルロー17%
プティ・ヴェルド8%
サントリー経営参画直後の1985年から植えられた葡萄畑は 、時を経て樹齢が上がり、今日、区画別選択を行う際、主力の畑となっています。伝統的な栽培方法や手摘みの収穫は、大事に受け継がれています。一方で、醸造は、最新の技術を取り入れながら、年々厳密に行われています。収穫された葡萄は、発酵の過程を完璧に制御出来る醸造タンクで醸造され、その後、温度と湿度を完全に管理された樽熟庫で、熟成の時を迎えます。
昨今では、葡萄畑に集中して多くの努力が費やされています。30年に亘る実践によって得た経験が、テロワールや気象上の制約に上手く対処する術を与えてくれます。